ありがとうございます 神書 7-53

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人の運命は過去世から今日までの総決算の現れ


 お金さえ有れば、幸せに成れるのでは無いのです。お金には、プラスのお金とマイナスのお金があるのです。プラスのお金を手にすれば、幸せになれるのです。マイナスのお金を手にすれば、不幸せになるのです。




 神さまの世界では、お互いが愛の心で、必要なものを的確に与え合うので、お金は無用なのです。人の世界では、信用を形にしたものが、お金なのです。プラスのものを与えて、お金に換えれば、そのお金はプラスのお金です。プラスのお金であれば、自分の必要な時に、同じ価値のプラスのものを買えるのです。ところがマイナスを与えて、お金に換えれば、そのお金はマイナスのお金です。そのお金を手にすれば、必ずマイナスを受けることになるのです。お互いがプラスのものを与え合うという、約束が守られていたら、どんなお金もプラスのお金です。しかしその約束が破られたら、プラスのものが買えるという、保証が無くなるのです。不労所得の泡銭には、何の価値も無いのです。強盗や人殺しをして、手に入れたお金は、逆に自分を不幸せにするだけです。




 因縁因果の法則は、常に厳然と働くのです。プラスのものを与えたら、プラスのものが与え返されるのです。マイナスのものを与えたら、必ずマイナスのものが与え返されるのです。世の為・人の為に、プラスのものを多く与えたら、プラスのものを多く与え返されて、必ず幸せに成れるのです。




 人の運命というものは、過去世から今日まで、どれだけプラスのものを与えて来たか、その総決算として現れて来るのです。プラスのものを何も与えていないのに、プラスのものが与えられたら、それは借り(借金)になるのです。その借りは、心にマイナス(業想念)として記録されるのです。プラスのものを与えたのに、プラスのものが与え返されなかったら、それは貸し(貯金)になるのです。その貸しは、心にプラス(徳)として記録されるのです。心にマイナス(業想念)が多ければ、運命は悪くなるのです。心にプラス(徳)が多ければ、運命は善くなるのです。




 最高のプラスの運命を享受する為には、最高のプラス(徳)を積み重ねることが必要です。徳の積み方にも、上徳と下徳では、雲泥の差があるのです。上徳とは、真祈りによって、神さまの御心(無限の無限の徳)を感受して、それを現実化する生き方です。上徳を実践すれば、無限の無限のプラス(徳)を積み重ねることができるのです。下徳とは、この世において、世の為・人の為に、一切の報いを求めないで、自分を出さずに、プラスのものを与える生き方です。




 自分の与えただけが、徳(小徳)になるのです。与えたものが与え返されたら、徳にはならないのです。




 善いことをしても、もし顕彰されたら、徳にはならないのです。隠れた所で積む徳が、本当の徳(陰徳)になるのです。