ありがとうございます 神書 7-49

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この肉体も世の中もみんな神さまからの預かり物


 感謝を深め、本心の心を輝かせたいと願うならば、自分も自分のものも、すべて神さまにお返ししてゆくことが必要なのです。




 古い自分(自我の心)が残っていたら、業想念の心(五欲)に陥るのです。自分の所有(もの)が残っていたら、神さまからの新たな受け直しができないのです。自分のいのち(すべて)を、神さまに捧げ尽くしてゆけば、神さまの御心のままに、本心の自分を生きることができるのです。今の一瞬一瞬を、毎日毎日を、神さまへの全託の誓いを新たにすれば、本心の自分を生き易くなるのです。この肉体も、この世の必要なすべても、神さまからの預かり物・借り物なのです。今の一瞬だけが、借りられる時間なのです。一瞬一瞬、お返ししては、一瞬一瞬、新たにお借りするのです。そうすれば自分の所得も所有も、一切無いことになるのです。すべては神さまの所有になるのです。




 自分の所有・所得として掴むから、執着の業想念の心に陥るのです。これは自分の肉体である、これは自分の部屋である、これは自分の物である、これは自分が働いて得たお金である、というように思えば、必ず誰でも業想念の心に陥るものです。業想念の心に陥れば、感謝は絶対にできないのです。真(まこと)の感謝は、神さまからの新たな受け直しです。すべてを神さまの所有と思えば、神さまに感謝して、お借りできるのです。今日一日、この肉体を使わせていただいて、本当にありがとうございました、と感謝できるのです。今日一日、この肉体をお借りいたします、本当にありがとうございます、と感謝できるのです。




 日常生活に必要なすべても、同じなのです。一日の始めに、今日一日、神さまの御心のままに、正しく使わせていただきますので、お借りしてもよろしいでしょうか、と神さまにお伺いすることが大事なのです。そして謙虚に感謝を深めて、大事に使わせていただくのです。そうすれば感謝は日に日に深まり、本心は輝いて来るのです。




 自分の所有・所得を主張する者は、大馬鹿者なのです。神さまから盗み取った大泥棒です、と自分のことを言い触らしているのです。そして自分から進んで、自業自得なのだからと、七難八苦の責め苦を受けることになるのです。自分の財産を増やせば殖やすほど、自分で自分を責め裁くことになるのです。何が正しく、何が間違っているか、自分自身が一番良く知っているからです。本心の自分を生きようとすれば、感謝報恩の正しい生き方ができるのです。業想念の心を生きて、行き詰まり、七難八苦を体験することが、本当の幸せを掴む為に、どうしても必要なのでは無いのです。八大地獄巡りをしても、時間の浪費なのです。一刻も早く、本心の自分を生きるようになることこそが、本当の幸せを掴み・味わう為には、必要なだけなのです。