ありがとうございます 神書 7-38

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本心の自分は最初から正しい生き方を知っている


 最初は例え一片の氷心の如くであっても、その本心の自分をしっかりと生きることによって、神さまの助けを大きく受け入れることができるのです。そして神さまの助けを大きく受け入れることによって、本心の自分は大きくなって、その輝きを増して来るのです。そうなれば運命を自由自在に支配して、楽しむことができるようになるのです。しかし本心の自分(一片の氷心)に気付くまでは、業想念の奴隷となって、運命のままに操られているのです。運命だから仕方が無いと諦めたり、環境や他の所為にして、不遇を嘆くのです。業想念の心を自分と思い違えて、五欲の満足に幸せを見出そうとするのです。ところが本心の自分に戻る迄は、本当の幸せを掴むことはできないのです。




 本心の自分は最初から、正しい生き方を知っているのです。だから本心の自分が少しでも出て来たら、正しく生きようとするのです。その正しい生き方とは、感謝と報恩です。本心の心とは、すべてをプラスに受ける感謝の心であり、受けた大恩に報いる為に、自分のすべてを与え尽くす心です。神さまから一瞬一瞬新たに、無限の無限のプラスを受け、その大恩に少しでも報いる為に、自分のすべてを捧げ尽くして、神さまの御心を現す為に奉仕するのです。この感謝と報恩の行を実践することによって、本心の自分は大きく輝き出て来て、本当の幸せを実感できるようになるのです。




 神さまの愛が少しでも信じられるならば、感謝の心を少しでも起こせるならば、本心の自分は既に出て来ているのです。後は神さまの愛を信じて、古い自分をお返しし、新しい自分を受け直せば良いのです。業想念の心を掴めば、過去を掴んで離さないのです。本心の心を掴めば、喜び勇んで、古いものを返しして、新しいものを受け直せるのです。呼吸の原理と同じなのです。古い空気を吐き出せば、新しい空気を吸えるのです。古い空気を吐き出さなければ、酸欠状態に陥って、苦しむことになるのです。自分勝手に呼吸を止めて、苦しがっているのは、大馬鹿者です。感謝と報恩は、本心の自分の呼吸です。




 先ず自分のすべてを捧げ尽くして、神さまの御用に奉仕すれば、神さまの全徳の無限の無限の輝きは、自分の中に勢い良く流れ入って来るのです。




 本心開発(悟りを開く)の秘訣は、先ず自分のすべてを神さまに捧げ尽くすことなのです。




 簡単な道理なのです。自分のいのち(時間)を神さまに捧げ尽くして、祈りに祈ることなのです。




 その気になれば誰にでもできる、簡単なことなのです。『ありがとうございます……』と祈りながら、与えられるすべてをプラスに受けて、恩返しの為に何でもさせていただくだけです。そうすれば自然に本心の自分が輝き出て来て、常に新たなる無限の無限の幸せで一杯の自分に気付くのです。本心の自分は、『既に』『常に』幸せなのです。