ありがとうございます 神書 7-28

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与え尽くして心を空っぽにする必要


 大自然には、神さまの『声無き声』が一杯です。高気圧と低気圧について、考察してみましょう。高気圧の時は、晴天です。青空に太陽が輝き、美しい雲がたなびき、夜空には無限の星が輝いているのです。低気圧の時は、荒天です。台風や嵐になり、雨雪になり、厚い雲に覆われ、どんよりしているのです。これを人生の生き方に当てはめて見ると、高気圧とは、与える生き方です。低気圧とは、求める生き方です。人は本心の与える心を生きる時、明るい・清らかな・溌剌とした心の状態に成るのです。そしてすべては美しく輝いているのです。反対に業想念の求める心を生きる時は、暗い・汚れた・沈んだ心の状態に陥るのです。そして七難八苦の嵐が吹き荒れるのです。




 本心の心をしっかりと生きようとすれば、誰でも心は高気圧になるのです。本心の心を生きようとしなければ、誰でも業想念の奴隷に陥り、心は低気圧になるのです。本心の心とは、感謝の心です。本心の心は常に、すべてを神さまから、新たに新たに受け直そうとするのです。すべてを新たに受け直す為には、すべてを与え尽くして、心を空っぽにする必要があるのです。過去の古いものを、心に一杯溜め込んでいたら、新しいものは何一つとして、心に入って来れないのです。




 自分の心を空っぽにする為には、自分のすべてを与え尽くすことです。しかし自分の心の中に有るものが、プラスのものであれば、誰に与えても、他を不幸にすることは無いのです。しかし自分の心の中にマイナスのものが有るとすれば、そのマイナスで他を不幸にする可能性も有るのです。だから自分の心の中にマイナスのものが有る間は、極力神さまを相手にするのが、ベストの生き方です。神さまであれば、どんなマイナスも、真心込めて与え尽くし・捧げ尽くせば、喜んで引き受けて下さるからです。




 求める心と求める心の交流は、マイナスの交流・逆流になり、地獄を生み出すことになるのです。与える心と与える心の交流は、プラスの交流・順流になり、極楽を生み出すことになるのです。求める心と与える心とでは、交流は起こらないのです。人と人との横の交流も、与える交流であれば、相互に高め合うことになるのです。何故なら与える交流の時には、神さまの助けも加わるからです。しかし本当のプラスの交流は、神さまと人との縦の交流なのです。




 自分のすべてを捧げ尽くして、神さまへの絶対奉仕に生きる時、神さまとの心の交流が始まり、マイナスはどんどん消し去られ、本心は輝きを増して来るのです。自分の与えた程度に比例して、マイナスは消し去られ、プラスが増えて来るのです。神さまとの最高の交流は、いのちを捧げ尽くして、真剣に真祈りを祈ることなのです。