ありがとうございます 神書 7-22

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神さまに自分のすべてを任せ切る時


 神さまへの全託が、真実の幸せを得る為の絶対条件なのです。神さまの絶対の大愛に、一〇〇パーセントの信頼を置き、自己のすべてを任せ切ることができたら、誰でも皆、真実の幸せを手中にすることができるのです。赤ん坊が自分のすべてを母親に任せ切るように、人もまた神さまに自己のすべてを任せ切る時に、真実の幸せは保証されるのです。神さまへの全託とは、業想念の惰性に任せることでは無いのです。何の努力もしないで、棚からぼた餅式の僥倖を願うことでは無いのです。




 神さまの御心を現実化する為に、神さまの知恵に導かれ、神さまの能力を発揮し、全力を尽くすことなのです。その為には先ず、神さまの助けを受けるのを邪魔している、過去世からの無限の業想念を、すべて消し切らなければならないのです。




 自縄自縛している、業想念の心の縛りを、すべて断ち切ることが大切なのです。神さまへの全託が本物になる迄は、守護の神霊の加護を受けて、業想念の心を消し続けてもらわなければならないのです。




 業想念の心・五欲の心・煩悩の心は、神さまの御心と正反対の生き方をするものです。業想念の心に厚く覆われ、その奴隷状態に陥ると、神さまの導きに素直に従うことは、不可能に近いのです。業想念の心の荒波・濁流に翻弄されて、神さまの導き・助けを受けることもできないのです。こういう状態に陥った時は、自分だけの力では、どうにもならないものなのです。




 守護の神霊の加護を、真祈りをしている人の助けを、少しでも多く受けるようにすることが、業想念の泥沼から脱出する一番の方法なのです。守護の神霊の加護を受ける為には、何が何でも徹底的に、守護の神霊に感謝し続けることです。感謝の心を起こさなければ、折角の守護の神霊の加護も、受け損なうことになるものです。また人との付き合いも、真祈りをしている人・本心の心を生きている人・本心の心を輝かしている人と、積極的に心の交流をしてゆくことです。人と人との順流の心の交流をする為には、感謝される生き方をすることが一番なのです。




 全託にも無限の無限の段階が在るのです。正しい全託と間違った全託が有るのです。大きい全託と小さい全託が有るのです。深い全託と浅い全託が有るのです。自己の全存在を宇宙絶対神に捧げ尽くすのが、本物の全託です。至忠・至孝・至悌・絶対帰一・絶対随順・絶対奉仕、感謝三昧の真祈りの道が、本物の全託です。本物の全託になれば、常に新たなる全徳の無限の無限の輝きを感受できるのです。古い自分を捧げ尽くして、新しい自分に生まれ変わることが、本当の全託行なのです。古い自分に執着して、掴んで放さないから、新しい自分を見失い、受け損なうことになるのです。真実の幸せを体得したい者は、この道理をもう一度自分自身の手で、再発見することが大事なのです。