ありがとうございます 神書 5-9   無限の調和が無限に無限に一杯!

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感謝の根をしっかりと培うこと


 感謝の花を美しく開かせる為には、先ず感謝の根をしっかりと培わなければならないのです。根の無い草花は、切り花であって、枯れるのを待つだけの徒花です。また根の貧弱な草花は、地上の部分も貧弱となって、美しい大輪の花を開かせることは不可能です。人間は感謝を深めて、本心を輝かし、悟り(感謝三昧)の花を美しく開かせようとしているのです。それ故に如何にすれば感謝を深めることができるかを、自分なりにしっかりと考えて、正しい方法を見出さなければならないのです。表に見えている姿だけを相手にしていては、浅い小さな感謝です。裏にも内部にも心を向けて、感謝を深めてゆくことが大切です。




 見えない部分に対して、しっかりと感謝を積み重ねてゆくことが、感謝の根を培うことになるのです。感謝を深めてゆこと心掛けて、一瞬一瞬感謝を積み重ねてゆけば、本心(感謝の心)は輝き出て来て、自然に感謝は深められてゆくものです。その反対に今の一瞬感謝を忘れたら、感謝を怠ったら、次の一瞬も感謝を忘れ、感謝を怠ってしまうものです。そして益々感謝から遠ざかって、本心の自分を見失い、業想念の奴隷に陥ってしまうものなのです。




 善いものを追い求める心は、業想念の心です。善いものを感謝を深めて受ける心は、本心の心です。善いものを、もっと善いものと追い求める心は、不足の心・業想念の心です。益々感謝から遠ざかってゆく心なのです。益々感謝から遠ざかってゆく心なのです。善いものを、感謝を深めることによって、更に価値ある善いものとして、その真価を見出して感謝する心が、本心の心なのです。感謝を深めてゆこうとするならば、今与えられているものに更なる価値を見出そうとして、その真価を発見することに、全力を注がなければならないのです。




 今美しく咲いている花を見て、その表面だけの美しさに酔い痴れて、ああ美しいなあ!と感謝・感激しているだけでは、まだまだ浅い浅い感謝なのです。そんな浅い感謝では、花が萎んでゆくだけで、感謝の心はガラガラと崩れ去ってしまい、感謝できなくなってしまうのです。一輪の花を眺めるに当たっても、その花の種蒔かれた状態から、今の花開いた状態までの、途中の過程の姿をしっかりと見抜くことが大切です。花開かせるまでに、その花自身がどれだけの努力を積み重ねてきたか、またその花を育てる為に、周りの環境がどれだけの愛を注いできたかを知らなければ、本当の感謝を深めてゆくことにはならないのです。




 一人の人間に対する感謝にしても、どれだけ深くその人の背後事情を知ることができるかが、感謝の根を培う為の大事な要件です。神さまが、宇宙全体が、無限の年月をかけて、一人の人間を育て上げて来た、神さまの愛と忍耐の無限に無限に輝いた歴史を知ることによってのみ、真実の感謝は深められてゆくものなのです。