ありがとうございます 神書 5-53  無限の調和が無限に無限に一杯!


神書目次へ


言葉の働き


 言葉ほど大切なものは無いのです。言葉には、言(ことば=根・幹に当たるもの)と言葉(ことば=枝・葉に当たるもの)の二種類があるのです。言(ことば)は、言霊(ことだま)であり、絶対神の宇宙創造の働きであり、根本の表現です。言(ことば)は、絶対神の生命であり、神力であり、神性であり、神相です。言葉(ことば)は、言(ことば)より派生したものであり、言(ことば)の模型であり、推理・推測して言(ことば)を把握する為の道具です。




 言(ことば)には、絶対神の「いのち」・「働き」・「形」があるのです。絶対神の御心が動き出て、言(ことば)になると、そこには全徳の無限の無限の輝きなる、真創造の完璧な最高表現が実現するのです。即ち一切の存在の、根本・根源・根因・根底・根基となる、十如是(相・性・体・力・作・因・縁・果・報・本末究竟)が生まれ出るのです。言(ことば)は名(な)であり、神名は無形の働きを現し、国名は有形の構成・形を現すのです。一切の存在には、霊(れい)・魂(こん)・魄(はく)の三要素、即ち〔いのち・働き・形〕の三つが具備されているのです。




 私たちが言葉を使う時には、その言葉の定義(指し示す内容を明確に定める)を、明確にする必要があるのです。神さまの言葉(真理)を聴く時も、人の話を聴く時も、それぞれの言葉が、何を指し示そうとしているのかを、正しく推理・推測して、明確に判断しなければならないのです。自分の先入観や我見で判断していては、全く正反対の受け止め方になるかも知れないのです。特に神さまの言葉を、正しく解釈する為には、辞書に載っている言葉の定義では、当てはまらないことが多いものです。そんな時には祈りに祈って、言葉の奥の言葉を把握して、理解するようにしなければならないのです。双方の言葉の定義に共通認識がある場合でも、かなりのずれが予測されるのです。ましてや共通認識が無ければ、全くのすれ違いになって、意志の疎通は図れないものなのです。




 神さまの言(ことば)と人の言葉とは、本来一つに繋がっているものです。又そうでなければならないものです。ところが神さまからの新たなる受け直しを忘れると、神さまの言(ことば)の存在を忘れてしまい、いつしか人の言葉が一人歩きしてしまうものです。神さまの言(ことば)から切り離されたら、人の言葉には、神さまの働き・いのちの輝きは無いのです。神さまの御心(真・善・美・聖)を顕現してゆく為には、先ず人の言葉を神さまの言(ことば)と一つに繋ぎ合わせて、創造力のある言葉に戻してゆく必要があるのです。お祈りとは、神さまの言(ことば)を新たに受け直して、人の言葉に神さまの働き・いのちの輝き・創造力を復活させる為のものです。神さまの言(ことば)が人の言葉となって、一つに繋がっているのが、真実のお祈りです。