ありがとうございます 神書 4-49   無限の無限の感謝が無限に無限に一杯!

神書目次へ


過去に縛られた心


 過去の伝統・風習・遺産を守ろうとするだけでは、過去を掴む業想念の心の縛りの中に自分を置くことになるのです。それでは絶対神の助けを受ける所までは行けないのです。絶対神の助けを大きく受ける為には、絶対神の立場に立って、絶対神の御心を現し続けるという生き方が必要なのです。絶対神の御心は、自由自在な立場から、必要なプラスを新たに与え続ける生き方です。だから人・時・所の三つの要素に相応しい、今みんなを幸せにできる理想の姿を自由に表現できるのです。『ねばならぬ』という心は、過去に縛られた心です。『思いやりの心』は、みんなを幸せにする自由な心です。




 絶対の神の御心のみが、すべての人に・すべての時に・すべての所に、最高のものを与え続けることができるのです。過去のどんな素晴らしい伝統・風習・遺産も、絶対神が今与えようとしている最高のものと比較すれば、雲泥の差があるのです。だから過去の素晴らしい伝統・風習・遺産を守ろうとするのでは無く、また過去の素晴らしいものの上に、更にプラスを加えてゆくのでも無く、全く新しい絶対神の御心(最高のもの)を現そうとすることが大事なのです。その結果として、過去のどんな素晴らしい伝統・風習・遺産よりも、更に素晴らしいものが現実化しているというのが、理想の生き方なのです。




 過去のものを守るというのは、過去の繰り返しになるのです。絶対神の御心を現すというのは、全く新しいものを表現してゆくことです。過去のどんな素晴らしいものも、人・時・所が変化すれば、ピッタリとは合わなくなっているのです。みんなに最高の幸せを与えることができなくなっているのです。




 同じものは何一つとして無く・同じことは二度と繰り返さないというのが、絶対神の宇宙創造の鉄則です。それ故に人も絶対神の御心に従って、常に新たなる最高表現を現実化する為に、至誠をもって奉仕することが大切なのです。人には絶対神の分霊魂魄として、絶対神の代わりに、絶対神の最高表現を、現実化してゆくという使命があるのです。絶対神の創造に成る最高表現(第一表現の世界)を、人の信念の投影によって成る現実(第二表現の世界)に、どれだけ忠実に表現できるかによって、無限の無限の段階の世界が存在しているのです。




 人は皆、絶対神の御心を表現する芸術家なのです。芸術家の卵や雛の段階では、自我の心による落書き程度の未熟な表現に終わるのです。段々と進歩向上して、本心の心による完成度の高い表現に変化してくるのです。絶対神の最高表現をお手本に、忠実に模写すれば、本物の芸術作品になるのです。絶対神の最高表現は、各自の心の一番奥底に、厳然と実在しているのです。心の奥底を凝視し続ければ、即ち絶対神へ感謝し続ければ、絶対神の最高表現は明らかになってくるのです。