ありがとうございます 神書 3-48  無限の安らぎが一杯!

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『いのち』の活用


 神さまから与えられた最高のもの、『いのち』を如何に活用すべきかが、人間にとって最も大事な課題です。大自然の神秘は、『いのち』の働きです。『いのち』ある所に、神さまの御心(真・善・美・聖)が顕現してくるのです。星や生物等の誕生・生長・進化・向上・発展等々は、『いのち』の営みです。『いのち』が自然に・生き生きと・伸び伸びと発現してくる時、そこには神さまの全徳が無限に無限に輝き出てくるのです。




 人は幸せになる為にと言って、あくせくと働いているのですが、果たしてそこに本当の幸せがあるのでしょうか? 我の心・人間知・五欲の心・業想念の心で、幸せを得ようとすればするほど、逆に『いのち』の働きを妨げて、幸せを遠ざけているように思われます。もっともっと『いのち』の働きを信頼して、自然な生き方に戻ることが大切です。




 病気一つとっても、すぐに薬に頼り、手術して悪い部分を取り除こうとするのです。肉体を無より造り上げ、新陳代謝で修復してくれている『いのち』の働きを、全く無視した生き方をしているのです。否それ以上に、折角熱を上げて、病を癒そうとしているのに、また業想念(心の汚れ)を消し去ろうとしているのに、大きな邪魔をするのです。『いのち』は神さまの愛の働きであり、生かす力です。『いのち』の働きを妨げさえしなければ、みんな幸せになれるのです。




 人間の生活に必要なものも、『いのち』の働きは、大自然の恵みとして、十二分に生み出してくれているのです。それらを仲良く分け合えば、困窮する人は一人も存在しない筈です。ところが現実は、人間の利己的な生き方によって、マイホーム主義的な生き方によって、間違った競争原理によって、世界全体の調和が乱れ、貧富の差が大きくなり、生活困窮者が増加しているのです。この根本の原因は、『いのち』の働きを忘れ・無視して、『いのち』を信頼しないところから来ているのです。




 人間は自分の力で生きているのでは無く、『いのち』に生かされているのです。生活に必要なものも、人間の力で生み出したものは何も無く、大自然から無償で与えられたものばかりです。もっともっと謙虚になって、生かされるままに・与えられるままに、感謝一筋の心で生きなければならないのです。自分の力で生きようとしないで、他人の持ち分まで奪おうとしないで、みんなが幸せに生きられるように、助け合わなければならなのです。その為には、『いのち』の働きに対して、『褒め讃え・感謝し・喜んで』、全幅の信頼を置くことです。そして愛の心で・無償で与え尽くすという、『いのち』の心に同化して生きることです。