ありがとうございます 神書 3-45  無限の安らぎが一杯!

神書目次へ

一期一会と永遠不滅


 茶会の心得に『一期一会』があるのです。今・此処にまみえることができたのは、一生涯にただ一度限りの(二度と訪れて来ない)尊い機会です。だから最高の価値あるものとして、この出会いを大切に受け止めなければならない、という意味です。これは茶会に限ったことではないのです。今・此処に現れている宇宙のすべては、二度と同じ姿をとって現れることは無いのです。




 宇宙の大神さまの全徳の表現として、一瞬一瞬新たに創造される宇宙のすべては、一大交響楽のひびきのようなものです。今の一瞬をおろそかにして、聞き漏らした部分は、二度と聞くことのできない大切なものばかりです。神さまが与えて下さっている最高のプレゼントを、受け損なっているようでは、本当の幸せを味わうことはできないのです。今の一瞬をおろそかにする者は、神さまからの愛のプレゼントを拒絶しているのと同じです。今の一瞬に、無限に大きく無限に深い感謝の心を起こさなければ、神さまからの愛のプレゼントを、全て受け取るというわけにはゆかないのです。




 神さまの愛は永遠不滅です。常に最高のプレゼントを与え続けて下さるものです。しかし『今』受けなければ、受ける時は永遠にやって来ないのです。明日になったら受けてみよう、と思っていたら、翌日もまた、明日になったら受けてみよう、ということになってしまうものです。それではいつまで経っても、明日へ明日へと先送りされて、受けるチャンスを、永遠に失ってしまうことになるのです。何事も最高のチャンスは、常に今なのです。今受けなければ、二度と同じチャンスは巡って来ないのです。




 『今』を最高に受ける為の勉強課題として、今のチャンスを絶対に逃してはならないという勉強課題として、自分にとって最高の大事なものは、求めても求めても、なかなか与えてもらえないという、体験を積まされることも多いのです。例えば何生もかけて、悟りを求め続けている人が、居たとするのです。ところが真(まこと)の大法が説かれるのは、何千年に一回有るか無いかです。その上に人・時・所三相応して、その教えに巡り合えるチャンスは、更に更に少なくなるのです。たまたま非情に幸運な人だけが、何千年に一回のチャンスを、掴めるに過ぎないのです。



 このように見てゆくと、真(まこと)のチャンスは何億分の一以下の確立で与えられるものです。何故こんな意地悪と見えるようなことを、愛である神さまがするのであるかと言えば、悟りを開く為には、『今を真剣に感謝を深めて生きる』ということが何よりも大事であるからです。またこの世の寿命が、いつ尽きるかも知れないというように、判らなくしてあるのも、今日の一日を、大切に生きるようにする為です。この世の生が今日一日しか無いと思えば、自分にとって何が一番大切なものであるかが、はっきりと見えてくるに違いないからです。