ありがとうございます 神書 3-23   無限の無限の安らぎが一杯!

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悟りを求めて出家を決意する者


 「一子出家すれば、九族天に生ず」「一子出家すれば、七世の親、得道す」という言葉は、恩愛の情を切り捨てて、悟りを求めて出家を決意する者への、大いなる励ましの言葉です。受けた恩を返す為に、他人に迷惑を掛けないよう自立する為に、世の人を幸せにする為に、粉骨砕身して働くことは、人として当然の責務です。




 普通はこの責務を果たしながら、この責務を果たすことによって、自己を立派に磨き上げてゆくものです。ところが稀に、すべてを捨てて、悟りを求めて出家を決意させられる者も存在するのです。真実に人類を救済する為には、この世的な普通の働きだけでは不可能なのです。人類の積み重ねた大きな業想念を消し去る為には、悟りを開いて、本心の大きな力を発揮する必要があるのです。そのような使命を授けられた者は、何よりも先ず悟りを開くことが先決なのです。




 すべてを捨ててでも、出家してでも、本心が速やかに開発される道を歩ませられるものなのです。そのような使命を授けられた者は、周りから理解されなくても、どんなに猛反対されても、『百万人と言えども我行かん』の気概をもって歩むしか無いのです。一旦出家を決意したならば、『我に七難八苦を与え給え』の気概をもって歩まなければならないのです。何故なら悟りを邪魔し、本心を覆い隠している業想念というものは、七難八苦に現すことによって、またそれを喜びと感謝で受けることによって、大きく速やかに消し去られるからです。




 悟りを求める者は、この世の安楽な生活を、決して自分から求めてはならないのです。三界の家を捨てて出ることが、この世への未練を捨て切ることが、本当の意味での出家なのです。だから真実の悟りを速やかに得ること以外に、心を向けてはならないのです。悟りを・本心を・神さまを、一心不乱に求め続けることが大事なのです。心の向きは言葉によって決定されるのです。真理の言葉・祈りの言葉のみを駆使し続けて、決してマイナスの言葉を使うことの無いように、細心の注意を払わなければならないのです。




 真実の悟りを得るということは、みんな悟っていると実感することです。その為には『みんな悟っている! みんな天照大御神! みんな全徳の無限の無限の輝きで一杯!』というような言葉を駆使して、悟りの世界・神さまの世界に、心を向け続けてゆくことが大事なのです。一瞬たりともおろそかにせずに、祈り言葉を唱え続けることです。何事をさせていただく時も、先ず祈り言葉を唱え続けながらということが大切なのです。




 祈り言葉を唱えることを、すべてに優先させることが、何よりも何よりも大事なのです。祈り言葉は神さまの助けを受ける為の『命綱』です。真心込めて・真剣に・一心不乱に唱えることは、その『命綱』をしっかりと握ることなのです。