ありがとうございます 神書1-8

神書目次へ



               第一章 無限の無限の幸せが一杯!
絶対的宿命論と自由創造論

 「運命は既に定まっている」という絶対的宿命論と、「運命は自由に変えられる」という自由創造論とは、矛盾しないものです。全大宇宙のすべてのすべての、ありとあらゆる一切の運命は、宇宙の大神さまによって既にすべて決定されている、ということは厳然たる事実なのです。
 この事実を覆すことは、誰にも不可能なのです。それでは少しも自由が無いではないか、というのは浅い考え方なのです。既に決定されている運命というのは、全徳の無限の無限の輝きで一杯!という最高の運命を頂点にした、光一元に構成された、無限の無限の段階の運命のすべてのことです。各段階の運命は、それぞれに詳細にわたって、すべて決定済なのです。運命は自由に変えられるというのは、どの段階の運命でも、人が自由に選んで、自分の運命にできるということです。
 宇宙の大神さまは絶対の自由の持ち主であり、自由の本体であり、自由そのものです。「人に完全な自由が与えられている」というのは、宇宙の大神さまと人とは本来一体だからです。宇宙の大神さまと人とは、絶対に切っても切れない、不可分の間柄なのです。だからこそ人には宇宙の大神さまと同じ自由が与えられているのです。「自由」の自覚が無い、あるいは少ないということは、宇宙の大神さまとの一体の自覚が無い、あるいは少ないということの結果に過ぎないのです。人の心が宇宙の大神さまの御心に一致してゆけばゆくほど、自由は大きく大きくなってくるのです。
 「神我一体の自覚の欠乏」が自由の根本原因なのです。神我一体の自分、本心の自分をどれだけ深く自覚してゆくか、というその程度に比例して、完全なる自由が蘇って具体化してくるのです。自分には自由が無い、あるいは少ないという人は、宇宙の大神さまとの一体の自覚を、徹底して深めてゆけば良いのです。その以外に「完全な自由」を獲得する方法は無いのです。
 宇宙の大神さまとの一体の自覚を深めてゆく為の一番の方法は、神さまへの感謝行を実行し続けることです。『ありがとうございます』という祈り言葉を駆使して、神さまをいつもいつも思い続けることです。神さまだけを思い続けられたら、神さまとの一体感が自然に深まってくるのです。
 宇宙の大神さまとの一体の自覚が深くなれば深くなるほど、宇宙の大神さまの自由意志を、自分の自由意志として、生きるようになるのです。そうなれば宇宙の大神さまによる、自由自在な運命創造の働きに、自分も参画して一緒に、無限の無限の段階の運命を、自由自在に創造して楽しむことになるのです。またその無限の無限の段階の運命の中から、自由にその一つを選んで、その運命(番組)の表現(ストーリー)を、味わい楽しむこともできるのです。