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               第一章 無限の無限の幸せが一杯!

神と共に生き、神と共に在る』霊主体従の生き方

 真実の幸せは、『神と共に生き、神と共に在る』時にのみ見出すことができるのです。我欲を捨て、本心の自己を生きる、即ち、“霊主体従”の生き方になった時のみ、真実の幸せを得ることができるのです。その為には肉体に巣くう我欲煩悩の毒蛇を全滅させ、この肉体を神の住まう荘厳なる宮殿となさなければならないのです。一切の邪念・一切の私心を捨て去り、一切の所有を神にお返しし、『すべてを神の御心のままに』と、自己の生命をも投げ出さなければならないのです。即ち神の御心を実現する為には、どんな艱難辛苦をも厭わず、歓喜して奉仕するという覚悟が要求されるのです。

 人類救済・世界平和の為には、生命を投げうってでも、勇猛邁進するという真剣な心を起こした時に、神の愛・知恵・勇気・力が自己の内から湧き出て来るのです。その時に『神と共に生き、神と共に在る』自分を見出して、無限の無限の幸せで一杯となるのです。

 我欲煩悩をどれだけ満足させても、決して真実の幸せは得られないのです。我欲煩悩の欲求はどこまでもどこまでもエスカレートして、止まるところを知らないのです。その上に有限のものを奪い合うのですから、その欲求が叶えられることは皆無に近いのです。欲する通りにならなくて、四苦八苦するのが、我欲煩悩の本質です。

 八俣遠呂智(ヤマタノオロチ)(八大煩悩)を退治しなければ、草薙剣(クサナギノツルギ)(本心)を得ることはできないのです。草薙剣(本心)を天照大御神(宇宙絶対統一神)に奉献しなければ、神我一体とは成り得ないのです。八俣遠呂智を狭き門(祈りの道)に誘い込み、酒(真理のエキス・祈り言葉)を飲ませ、酔わしめて、切断する時に初めて、草薙剣(本心・感謝の心)を手にすることができるのです。その草薙剣(本心・生命)を天照大御神に奉献した時から、『神と共に生き、神と共に在る』自分となるのです。

 須佐之男命(肉体の自分)が、自分の考えで行動している時は、闘争の連続であって、その結果は大混乱の極に達し、世の中を真っ暗にしてしまったのです。天照大御神の分身の八百万神の至誠の行事によって、天照大御神(大調和)は再び御出現になり、その時に諭し導かれて、自己の非を深く悟り、大御神に絶対信順しようと一大決心するのです。そして草薙剣を天照大御神に奉献することによって、大御神に対して至忠・至孝・至悌という、絶対奉仕の道を忠実に歩むことになったのです。こうして須佐之男命は天照大御神と一体化して、須佐之男命の一切の行動は、天照大御神の御行動となったのです。ここに天照大御神以外に、須佐之男命を認めることができないことになったのです。

 つまり天照大御神がすべてのすべてとなり、一切は天照大御神の御神業となって、天照大御神の御心のままに、至善至美至妙完全円満完璧大調和の御尊容が現出するのです。