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               第一章 無限の無限の幸せが一杯!

五欲とは財欲・名誉欲・色欲・食欲・睡眠欲

 五欲の心の奴隷となるな!五欲とは財欲・名誉欲・色欲・食欲・睡眠欲のことです。五欲を正しいものと肯定していては、いつまでも五欲の奴隷でいなければならないのです。「欲」とは「宇宙の大神さまの御心、即ち本源心・本心の自覚の欠如している心の状態」です。「欲」とは業想念の心であり、あれが欲しい・これが欲しいという利己的な願いであり、不平・不満・不足・妬み・愚痴・嘆き・失望・落胆・怒り等々の四苦八苦する心です。五欲の奴隷状態から解放され、自由になる為には、宇宙の大神さまと一体の自覚・本心の自覚を深めてゆかなければならないのです。

 人間は本来、宇宙の大神さまと一体です。この真理を素直に肯定できるのが、本心の心です。これを傲慢に否定するのが、業想念の心です。人間が無限の無限の幸せ一杯に生きることが、大神さまの御心・願いなのですから、人間が幸せに生きる為に必要なものは、“既に”豊かに与えられているのです。だから本心の自覚を深めて、宇宙のすべては大神さまの愛の現れであると、心にしっかりと確認することです。“生かされている!”この事実に気付けば、無限に深い感謝と賛嘆と喜びの心が、自然に湧き出て来るにちがいないのです。

 五欲を解脱する為には、感謝の心を輝かせて生きてゆけばよいのです。

 

 ①宇宙のすべては大神さまの愛の現れです。太陽も月も星も地球も、鉱物も植物も動物も、すべての人々も、自分一人を幸せにしようとする、大神さまの愛の化身なのです。何故に財欲の奴隷となって、私物化する必要があるのでしょうか?

 ②人間は本心を輝かす時、各々独特の個性ある素晴らしさを表現することができるのです。何故に名誉欲の奴隷となって、ダイヤモンドのような本心を磨き出さずに、ダイヤモンドに業想念のペンキを塗るようにして、自慢し合う必要があるのでしょうか?

 ③本心の自分は“愛する”ことによって、無限の幸せを感じることができるのです。対者の自由を縛ることなく、ただ対者の幸せだけを願って、報いを求めないで、与え切りに与え、尽くし切りに尽くすところに、本当の喜びが湧き上がるのです。何故に色欲の奴隷となって、尊厳無比なる人間を、快楽を得る為の単なる道具にする必要があるのでしょうか?

 ④食物は大神さまの生かす力、大神さまの生命そのものです。必要なだけを、無限に深い感謝を捧げて頂くべきものです。食事は大神さまの生命を頂く厳粛なる儀式です。何故に食欲の奴隷となって、無茶食いする必要があるのでしょうか?

 ⑤睡眠は、魂が大神さまの御元に帰って、働く為のエネルギーを補給して頂く為にあるのです。何故に睡眠欲の奴隷となって、本心の自己表現の使命を忘れ、貴重なる時間を浪費するのでしょうか?