ありがとうございます 神書

神書目次へ

新書番外編目次へ


何故、鏡に写し出されるのか

 神さまが何故鏡に写し出してくださるのか、何故だと思われますか?鏡になって写し出してくださるというのは、マイナスへ向いた心にストップをかけてくださるのね。心の状態がマイナスへ傾いた時には、途中でストップをかけてあげたい、下へ落ちて行くのを、早く防いであげたいというような感じですね。だから「鏡」という姿をとってストップをかけようとされるわけですね。

 何故「鏡」になるのかって不思議でしょう。
 明るいところから暗いところへ向いた時、例えば夜に部屋の中を明るくするでしょう、窓を見ると外は暗いですから窓ガラスが鏡の姿をとりますね。自分の周りから神さまがスッと引いて隠れてしまうと暗黒の姿をとるので、暗闇が鏡に変身するのね。だから「思い通りに生きよう」という時は必ず自分の周りは鏡なんです。それで自分の心の状態を周りの姿に写し出してくださる。

 でも、思いの心でもその時の心境に応じて、いい思いの時はいいものが写りやすいですね。隠れた奥のほうはなかなか写り難いので、表にどういう心を出しているかによって、その心に合ったような姿が周りに写るのね。だから、明るい時は明るい姿、暗い心が表に出てきた時は暗い姿になります。みんな自分の心の中の姿を写してくださるのね。それで「思い通りに生きたらあまり幸せじゃないでしょう」というのを早く気づかせようとされてるのね。

 人間って何回も何回も同じことを体験してもなかなか懲りないでしょう。それに自分一人で体験したことなんて知れてますよね。大勢の人を自分の身代わりに体験させた姿をとらないと早く気づきにくいので、周りの姿もみんな「自分の勉強材料」という姿で、マイナスが一つ出たら何十人、何百人、何万人って出してくださるかも知れん、早く気づくじゃない? そういうふうに「鏡」という姿でいろいろな自分の心の状態を写し出して、本当に自分が何を願ってるかを確かめてくるのね。
 早く気づかせたいんですよね「本当に何を願ってるか」ということをね。気づかせると、本人の自由意志でそれを選べるようになるから、いろんな姿をたくさん見せて、その中からより良いものを選ばせようとしてるんです。
 選択肢が無限に広がるほうがいいですね。もう「これしかない」と決められるとがんじがらめですけどね。この世の特徴の一つは、選択肢を無限に拡げていろんな姿を見せてくださる練習の場なんで。

 あの世へ行ったらちょっと大変なんですよ。あの世は同じ姿がサッと出てくるのね、そっくりさんがいっぱいになるんです。お金が1番大事だという守銭奴の様な人の周りにはお金を数える人ばっかり、美しい服を着てファッションショーのように着飾るのが幸せという人は、そんな着飾っている人ばかりがいる世界へ行くんで、誰も見てくれないでしょう。見て欲しい人ばっかりが集まるの。ほんとに見事に自分と同じような人ばかりが集まるんです。それも、まあ勉強の仕方によったらいいかも知れないですけどね。この世はいろんな姿が出ますよね、同じ鏡でもね。良いのも悪いのもいろいろ取り揃えて鏡に写し出してくださるね。その中からいろいろ学んで勉強して何を選ぶのが自分にとっていいかという、本当の自由意志で選ぶ練習ですね。

 まあ、「こころ」ってコロコロ変わるものなんで、過去世・過去をぜんぶ見てきたらずーっと変わり続けてるでしょう。その時その時にいろんなことを思って、願って生きてきてますからね。だから、自分の心の中にいろんな思いが無限に溜まってる。
 その中から自分が何を本当に今願ってるかというのをはっきりさせるのも必要ですよね。そういう意味で、心を写すと同時に選択肢を無限に拡げてくださるのね。それが「鏡」の一つの働きですね。