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ふることふみにようこそ! カウンター人目の訪問者です。参考文献、引用等は、水谷清 先生 著 古事記大講 です。

ふることふみ(古事記)

あめつち はじめ おこるのとき たかあまはら に なりませる かみの みなは あめのみなかぬしのかみ

38-1


火の神の霊

        火之夜藝速男神   火之R毘古神  火之迦具土神
大戸日別神 { (迅速に走る火)    (光輝く火)     (熱火)
        火之夜藝速女神   火之R毘賣神   −−−−−

《火の神の全神性を八大分類》

石柝神   → 岩(堅牢無比なるもの)即ち〔物質の岩石・強固な組織・精神的の
        強い結合・団体の強い団結力等〕を破砕する威力ある猛性の神。
根析神   → 根(根底にある強固なもの)即ち〔物質の岩盤・根を張るように連
        絡を密にする強固な組織・連帯性のある精神的な強い結合等〕の根
        底を破砕する大威力ある槻
石筍之男神 → 石(いは)は石の集まったもの・集団・群生の意味。筒はタ星(ゆ
        うづつ)即ち夕方西天に見える金星・宵の明星のづつで星を意味す
        る。従って石筒は星団の義。
甕速日神  → 宇宙間を集団的に無限のスピードで飛び走る火性。
樋速日神  → 宇宙間を線条的に無限のスピードで飛び走る火性。
建御雷之男神→ 建は威力の雄々しい義。男神は勇猛で絶大の威力ある義。
        御雷は宇宙万有に満ち渡る広義の電光・電気の義。〔現代科学で言
        う電気は、その一属性に過ぎないものである。〕
        火性と劔性に脈統を承ける、権威ある偉大なる根本的な神性。
  建帝都神→ 布都は劔の切れ味の果断鋭利の義
        快刀乱麻を絶つが如く、一切の問題を至厳をもって解決する神性。
  豊帝都神→ 豊は量富の義で、その発現の諸相が数多い、電気科学の総合名。
闇淤加美神 → 闇は隠匿された根底・奥底に潜むの義。淤加美は竜神の義。
        神変不可思議で測り知れない、X像等の神通的威力ある神性。
闇御津羽神 → 御津羽は紫外線等を司る神性。
        (闇淤加美、闇御津羽は天体としては、暗黒星雲等を指す。)

この火性の八神は、総じて表面的に見れば、電磁波を司る神である。根本的には御刀よりの権化であるから、火性神であると同時に、御劔神でもある。不動明王はその一例。
湯津のユは行き来する義。石村は天体を始め一切万有を構成する所のあらゆる物質の義。
走就は迅速に飛び交い付くの義。迦冥土神の血は宇宙の全てに普遍しているのである。

38一2

ころされます かぐつちのかみの かしらに なりませるかみのみなは まさかやまつかみ
所殺     迦具土神之    於頭   所成神名        正鹿山津見神
つぎに むねに なりませるかみのみなは おどやまつみのかみ
次   於胸  所成神名        淤縢山津見神
つぎに はらに なりませるかみのみなは おくやまつみのかみ
次   於腹  所成神名        奥山津見神
つぎに かくれに なりませるかみのみなは くらやまつみのかみ
次   於陰   所成神名        闇山津見神
つぎに ひだりのみてに なりませるかみのみなは しぎやまつみのかみ
次   於左手     所成神名        志藝山津見神
つぎに みぎりのみてに なりませるかみのみなは はやまつみのかみ
次   於右手     所成神名        羽山津見神
つぎに ひだりあしに なりませるかみのみなは はらやまつみのかみ
次   於左足    所成神名        原山津見神
つぎに みぎりのみあしに なりませるかみのみなは とやまつみのかみ
次   於右足      所成神名        戸山津見神

 天之御中主神の一大人格の神業を表したものが「古事記」であるから、一切を人格的に見てゆくべきは当然のことである。天(宇宙)・地(地球)・人の三才に、天之御中主神の一大人格の表現を見てゆくのである。人に読んだものを、天・地に読み、地に読んだものを、天・人に読み、天に読んだものを、地・人に読むということによって、宇宙の神秘についての理解を更に更に深めてゆくのが、「古事記」の正しい読解法なのである。
 天と地と人は常に不離の関連を保っているものである。天象を見て、地象を推察し、地象を見て、天象を推察し得るのも、天地相関の原理によるのである。地天(地震等)は必ず天象の上に必然的に現れているから、地天の予知は天文学の研究によって正確さを増すものである。天地大自然のカは余りにも偉大なので、例えば天変地天の如きは人力ではどうすることもできないと思われるかも知れないが、人は天地と密接に連関し、天地人はプ一連一体のものであるから、人心を正すことによって、天象地象を順調に戻すことも可能なのである。天地人三才相関の原理によって、人心は天地に通じ、天地を動かすことができるものなのである。人体は小宇宙、小天地である。小さくても神を表現する聖躰である。

39-1


山の神の霊
−−−−−−
   石巣比賣神  {
  −−−−−−
《山の神の全神性を八大分類》

正鹿山津見神 → 最も正しい境界を保っている義。大八嶋の全相を宿す。
         頭 : アフリカ大陸
淤縢山津見神 → 海に迫って、比較的短い山脈がいくつも並んでいる義。
         胸 : イラン高原、インド半島
奥山津見神  → 大山系が累々とうねり曲がっていて奥まっている義。
         腹 : ヒマラヤ山脈、インドシナ半島、中国、モンゴル高原
闇山津見神  → 樹木の鬱蒼とした山脈、また神秘的という義。
         陰部:日本
志藝山津見神 → 散り散りばらばらで複雑な状態の義。
         左手 : マレー半島からオーストラリアにかけての一連の群島
羽山津見神  → 羽は端(はし)で、平原の端に位置する義。
         右手 : フィンランド、スカンジナビア半島、イギリス諸島
原山津見神  → 原は螺旋状に旋回している義。
         左足 : 北アメリカ大陸南部、メキシコ、南アメリカ大陸
戸山津見神  → 戸は外の義で、殆ど別世界に置かれている義。
         右足 : 北アメリカ大陸北部、グリーンランド

地球上面の地相は人体の相をしている。山津見とは山脈であり、大山系である。人体および地球上面の相は、大宇宙の相の移写である。銀河系宇宙も人体相を成している。銀河系(太陽をその中に含む数千億個の恒星の大集団)の主部は、直径約10万光年・厚さ1万光年程の恒星の大集団である。厚い凸レンズ形である。その中心部に直径1.5万光年・厚さ1万光年の恒星集団がある。これを核恒星系という。太陽から見ると射手座方向にあり、ここが銀河系宇宙の噴・陰部・日本であって、銀河系宇宙の中心である。そして太陽が銀河系宇宙の目であるから、太陽のある所を頭と見て、88星座を頭・胸・腹・陰・左手・右手・左足・右足等に配分すれ臥銀河系宇宙の人体相を見ることができる。


39-2

かれ きりたまへるみはかしのなは あめのをははりといふ またのなは 
故  所斬之刀名         謂天之尾羽張     亦名   
いつのをははりといふ
詞伊都之尾羽張

天之尾羽張は、天津金木三桂組の組み合わせ図である。
最高の威厳を保持するものなので、伊都と言う。
鳥が尾羽を伸張した相ので、尾羽張と言う。
おわり即ち最後の審判を下す稜威の劔である。




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